第34回日本ニューロモデュレーション学会 [Japan Neuromodulation Society]

会長挨拶

第34回日本ニューロモデュレーション学会

会長 杉山 憲嗣

浜松医科大学 脳神経外科

謹啓

このたび、第34回日本ニューロモデュレーション学会の会長を拝命いたしました。2020年4月25日(土)の日程にて、都市センターホテルを会場として開催させて頂きます。

ニューロモデュレーションとは、神経を何らかの方法で修飾して、疾患の治療を行うことを示しますが、この際の「神経」は、脳・脊髄などの中枢神経のみならず、末梢神経、自律神経も対象となるため、ニューロモデュレーションの対象は全身に及びます。対象とならないのは、爪と髪の毛ぐらい(爪床と毛根は十分対象となります)といって良いと思います。ニューロモデュレーションの対象疾患は、不随意運動、頑痛症、認知機能障害、精神疾患などの中枢神経障害から、失禁、失便などの仙骨神経領域障害、そして最近では、慢性関節リウマチやクローン病などの炎症性疾患、消化器運動障害なども対象となってきています。日本は古来より、鍼灸という現在から見ても研究の余地の多々あるニューロモデュレーション法を発展させた国でありましたが、今日的なニューロモデュレーション法は、電気刺激、磁気刺激、凝固術、薬物注入、brain machine interface、等々、大変なvarietyが存在します。また凝固術のなかでも集束超音波治療の出現や、電気刺激でも脊髄のバースト刺激の開発、刺激装置にセンサーが内蔵された脳深部刺激機器の開発が行われ、そして非侵襲的なものでは各磁気刺激、脳直流電気刺激や非侵襲的迷走神経刺激など、各方面でニューロモデュレーション法の発展がなされております。

そのような背景を踏まえ、今回のテーマを「ニューロモデュレーションの多様性」とさせていただきました。昨今、各領域で発展著しいニューロモデュレーションは、他学会の中で発表され、議論されるものの、本学会ではあまりお目にかからないニューロモデュレーション法が少なからず存在します。今回は、それらの、本学会であまりお目にかからない手法についても、その識者を本学会にお呼びして、先生方からのご発表と共に皆様で議論し、本邦で行われている、または行われようとしているニューロモデュレーション手技の俯瞰をして参りたいと思っております。

皆様方のご参加と熱い議論を期待しております。

謹白